みなさんは最近のテレビゲームで、本人そっくりに動くキャラクターを見た事があるでしょうか?例えばサッカーゲームで中田選手そっくりに動くキャラクターがいたり、ゴルフゲームではタイガーウッズとほぼ同じスイングをするキャラクターがいたり。また、映画分野では、実写の人間とCGで作った人間の動きの見分けが最近はつきませんよね。昔はCGの動きってぎこちなかったような・・・。では、いったいどのようにしてあのような精巧なCGの動きをつくるのでしょう?
あのような精巧な動きは、近年、三次元動作解析という技術を用いて作られています。簡単にいうと人の実際の動きをコンピューター上にとりこんで、加工しているのです。これが三次元動作解析です。とはいっても、当院で今時のTVゲームやハリウッド映画に負けないCGを作ろうというわけではありません。この技術が医療に応用されると、人の動き(関節の動きなど)を詳細に解析でき、異常な運動や関節の負担を推定できます。
また、一般的な検査機器では「一つの部位だけ」の検査になりがちで、全身の中でその部位がどのように動いているか?という所がわかりませんでした(木を見て森を見ず・・・)。さらにレントゲン検査やMRIでは動かない状態での評価となります(静的な評価)。しかし、関節の痛みが生じるのは、多くの場合は歩行中、階段昇降など動いている状態です。三次元動作解析では運動中の検査(動的な評価)が出来るというのも大きなメリットです。これはまさに人間の運動を治療する整形外科、リハビリテーション科にとってはとても有用な検査法となります。
ただ、現在発展中の機器であることや、解析にある程度の時間を要すること、患者さんにマーカー(目印)をつけてもらわなければならないことなど、今後、改善していかなければならない課題も多く残っている技術でもあります。これらの問題をクリアするため、当施設では函館工業高等専門学校や函館未来大学と協力して、計測、解析などを行っています。